2026-03-10

『幕末カルト狂騒曲!〜飛ぶペットボトルと犬笛の屯所を抜け出して、わたしとまきまきは「あさって」の空へ〜』

 時は明治初期。

文明開化の足音が聞こえ始めた東京の片隅で、わたし、チ~サは今日も「にっぽんぽん・あさっての党」の屯所の隅っこで、ガタガタと震えていた。
臆病でおとなしいわたしには、この党の空気はあまりにも過激すぎるのだ。

ドンッ!
突然、屯所の障子が派手に吹き飛び、一人の女が転がり込んできた。

「今日もまきまき!逆から読んでもまさきまき!」

かなり情緒不安定な元党員の、まきまきだ。
彼女は先の選挙で公認候補者として出馬し落選、その後、夫が瓦版の「飛脚ポスト(通称・Xポスト)」で不用意な発言をしたせいで、理不尽にも党をクビにされた悲劇の女性である。

「ちょっと! あんたら、まきまき!の長屋の番地を晒した上に、お奉行所に『育児放棄だ』って虚偽の訴えを出したわね! あたしの旦那まで飛脚問屋をクビになったじゃないの!」

彼女の悲痛な叫びに対し、代表が懐から南蛮渡来の謎の筒「ペットボトル」を取り出し、まきまきの顔面めがけて全力で投げつけた。

「ええゆうてるんちゃうで! ワシはお金が大好きなんや! お布施を払わん奴の面倒は見ん! 恋すれば何でもない距離やけど、それは匿名の信者が勝手にやっとるネットリンチや!」

明らかな犬笛で信者を煽動しておきながら、この男はどこまでも卑怯者である。

そこへ、ジム総長が優雅に「糸電話(カンカン電話)」を片手に現れた。

「今日はその話ですか? 見た!アタシそれ見た!(実際は見てない)」

「嘘ばっかり! あんた、異人の受け入れ上限がないってデマを流して民草の恐怖を煽ったじゃない! そのくせ遅刻無双で、糸電話で人の話を遮ってばっかり!」

まきまきが食ってかかるが、ジム総長は天然ボケなのか虚言癖なのか、涼しい顔だ。

「こうなること何となく予測してたわ。特には驚かなかったわね。結果としてまきまきの行動で利しているのは、旧幕府軍よ」

突如、天井裏からま猿🐒が乱入してきた。

「ウキー! 異人は明日100万人攻めてきて、江戸中のバナナを食い尽くすウキ! デコバカ!」

息を吐くようにデマだけを叫び、ま猿は一瞬で窓から立ち去った。

「うるさい!静かにしろ!」

部屋の隅でずっと茶を飲んでいたピライが突如ブチギレて怒鳴り、彼もまた、風のように屯所を出て行った。会話のドッジボールすら成立していない。

「ボクは代表を支持する!」

カレーの本質🍛が、代表の足元に猛烈なスライディング土下座を決めた。

「代表がペットボトルを投げたのは、まきまきさんに南蛮の最先端技術を教えるための愛の鞭なんだ! ボクは命がけで代表を守る!」

あまりのエクストリーム擁護に、わたしはめまいを覚えた。
さらに、奥の襖がスパーンと開き、パイプユニッシュが偉そうに胸を張って現れた。

「拙者、メリケンの『とらんぷ』と太いパイプがあるでの! 党勢拡大は間違いない! 政策で勝負じゃ!」

だが、彼の背後には見事に詰まりきった泥だらけの竹パイプが虚しく転がっている。

「もうやだ! あたしは犬笛で煽られた信者たちに実生活まで破壊されてるのよ! 独裁と粛清ばっかりで、あんたたち人間力ゼロじゃない!」

まきまきが泣き叫び、代表が「SFやで!」と叫びながら二本目のペットボトルを投擲し、ジム総長が糸電話に向かって「アタシそれ見た!」と連呼する。

カオス。完全なる地獄絵図。
今までわたしは、怖いから黙って従っていた。
権力にすり寄り、気に入らない者を理不尽に粛清し、デマを流しては仲間を売る。これが新時代の「保守」の姿だというのか?
いや、違う。

この瞬間、わたしの内なる「何か」が弾けた。

「……いい加減にしなさいよぉぉぉッ!!」

わたしの絶叫に、狂乱の屯所の空気がピタリと止まった。

「ペットボトルは人に投げるな! デマと犬笛で人の生活を壊すなんて、イエスマンだけのカルト結社じゃない! わたし、こんな党、もう辞めてやるわ!」

わたしは、床に座り込むまきまきの手を力強く握りしめた。

「まきまきさん、行きましょう! わたしたちの『あさって』は、こんな掃き溜めにはないわ!」
「チ~サ……! うん、今日もまきまき! 逆から読んでもまさきまき!」

こうしてわたしは、狂気の党から脱退した。
外に出ると、文明開化の青空がどこまでも高く澄み渡っていた。
わたしの足取りは、かつてなく軽い。

彼らの狂気は、やがて歴史の闇に消えるのだろうか。それとも、人間の業として形を変え繰り返されるのだろうか。
だが、少なくともわたしが自らの意志で踏み出したこの一歩は、確かに新しい未来へと続いているのだ。

2026-03-09

幕末デマ瓦版『にっぽんぽん・あさっての党』大騒動!〜ペリー来航はワシの生誕祭!?飛び交う嘘とペットボトルを華麗に避けて、わたしはメディアリテラシーの夜明けを知る〜

 時は幕末から明治初期へと移り変わる帝都・東京。

ちょんまげと散切り頭が交差する喧騒の片隅で、わたし、チ~サは今日もガタガタと震えていた。

わたしが身を寄せているのは、新時代の瓦版屋『にっぽんぽん・あさっての党』。
臆病でおとなしいわたしには、この党の熱気は少々、いや、かなり胃に重い。

「ペリーが浦賀に来たのは、ワシが生まれた年や! そして名もなき漁師がスゴイ平頭の銛を発明して、キューバとかいう南蛮の危機も全部ワシの生誕祭や! 既存の御用瓦版は全部財務省の手先やで! SFやで!」

ドゴォン!
代表が、この時代にあるはずのない透明な筒……そう、ペットボトルを壁に投げつけながら叫んだ。
お金が大好きで卑怯な代表だが、口から飛び出す歴史は常に時空が歪んでいる。

「今日はその話ですか?」

すかさず相槌を打つのは、ジム総長。
天然ボケにして虚言の達人である彼女は、扇子を優雅に広げて言い放つ。

「見た! アタシそれ見た! ペリーの黒船のへさきで、代表が産湯を使ってるの絶対見た! ちなみに消費税的なものは全部ゼロにするわよ! 財源? そんなの打ち出の小槌よ!」

いや、見てないですよね? そもそも年代がむちゃくちゃだし、無責任な大衆迎合(ポピュリズム)が過ぎます。
心の中で突っ込むわたしの横を、ちょんまげ姿の男が勢いよく通り抜けた。

「メリケンのトランプ大統領と拙者のパイプは太い! 外国からの学生ビザも停止じゃ! 党勢拡大は間違いない! 政策で勝負じゃ!」

パイプユニッシュさんだ。
福井弁の訛りも勇ましく偉そうに語るが、そのパイプ、完全にススで詰まっている。そもそもトランプ大統領って誰ですか。幕末にいませんよ。

すると突然、毛むくじゃらの影が障子を突き破って飛び込んできた。

「ウキー! スリランカの南蛮人は全員モスクを建てるんや! 江戸の公団長屋は全部スラム化して乗っ取られるぞ! ワシが言うんやから間違いない! デコバカ!」

ま猿だ。デマの達人である彼は、排外主義的で差別的なデマを撒き散らすと、嵐のように去っていった。
その後ろから、エプロン姿の青年が目を血走らせて飛び出してくる。

「ボクは代表を信じます! 代表の歴史的年号の間違いや排外主義は、実は新政府軍を欺くための高度な暗号なんです! 命がけで代表をエクストリーム擁護します!」

カレーの本質さんだ。彼の擁護はもはや宗教の域に達している。
あまりのカオスにわたしが頭を抱えていると、ふすまがピシャアッ!と開き、険しい顔の男が顔を出した。

「うるさい! 静かにしろ!」

ピライさんだ。彼は一喝するや否や、一秒で立ち去った。本当に何をしに来たの。

「まきまきー! 逆から読んでもまさきまき!」

さらには、情緒不安定な元職員のまきまきさんまで乱入してきた。
「旦那の文(ふみ)のせいでクビになったけど、まきまきの心は自由よぉぉ!」
踊り狂う彼女を見て、ジム総長が冷ややかに呟く。

「こうなること何となく予測してたわ。特には驚かなかったわね。結果としてまきまきの行動で利しているのは薩長ね」

もう、めちゃくちゃだ。
彼らが刷り上げている瓦版には、『他党は嘘つき! ワシらだけが真実!』と書かれている。しかし彼ら自身の行いと言えば、「確認団体」という脱法的な抜け道でビラを撒いて言い逃れをする始末。
中身はダブルスタンダードとデマのフルコース。
このままでは、江戸の街が排外主義と扇動の渦に飲まれてしまう。

いつもなら部屋の隅で震えているだけのわたし。
でも、今日だけは……今日だけは言わなきゃ!

「あ、あのっ!」

わたしは、思い切り声を張り上げた。

「代表の生まれた年、幕末でもキューバ危機でもありません! それに、平頭銛を発明したのは漁師じゃなくて学者さんです! 瓦版の内容、全部適当なデマじゃないですか……っ!」

しん、と部屋が静まり返る。
言ってしまった。殺されるかもしれない。
代表が、ゆっくりとこちらを向いた。そして、手元のペットボトルをふりかぶる。

「ええゆうてるんちゃうで! 恋すれば何でもない距離やけど!」

ヒュオンッ!
猛スピードで飛んできたペットボトルを、わたしは……スッと、紙一重で避けた。

「……え?」

代表が目を丸くする。わたし自身も驚いた。
いつもなら縮み上がって当たっていたはずなのに。

「……SFやで」

代表の呟きを背に、わたしは深く息を吐いた。
この瓦版屋のデマと扇動は、これからも続くだろう。この国はまだまだ情報に惑わされやすい。
でも、わたしはもう、飛んでくるペットボトル(とデマ)を避ける術を覚えたのだ。メディア・リテラシーという名の、確かな盾を胸に。

文明開化していく明治の空は、果てしなく青く、そして少しだけ笑えた。

2026-03-08

【幕末狂騒曲】あさっての方向へ全力疾走!〜ホログラム無給志士の乱〜

時は明治初期の東京。

ガス灯の明かりが文明開化を告げる街の片隅に、その屯所(とんしょ)はあった。「にっぽんぽん・あさっての党」である。

わたし、チ~サは、今日も部屋の隅でガタガタと震えていた。
おとなしくて臆病なわたしには、この党の空気は刺激が強すぎるのだ。

「ヒヒヒ、今日も銭が貯まる貯まる……ええゆうてるんちゃうで! ワシの才能はSFやで!」
上座で南蛮渡来の透明な筒――「ペットボトル」なるものを弄びながら笑うのは、党の代表だ。

「今日はその話ですか?」
隣で優雅に扇子を扇ぐのは、女帝ことジム総長。
「アタシ、この党が天下を取る姿、見た! アタシそれ見た! ま、こうなること何となく予測してたわ。特には驚かなかったわね」
(※彼女は絶対に見ていないし、昨日まで全く違うことを言っていた)

その時、屯所のふすまが「バーン!」と勢いよく開き、奇抜なザンギリ頭の女が転がり込んできた。
「逆から読んでもまさきまき!」

元党員の、まきまきだ。かつては参議院議員候補にまでなったが、旦那の瓦版(Xポスト)への書き込みが原因でクビになったという、情緒不安定すぎる御仁である。

「聞いてよチ~サ! まきまき、時給三百文以下の無給奉公で一日十四時間も働かされたの! なのにジム総長ったら『まきまきの方から給金はいらないって泣いて頼んできた』なんて大ウソの瓦版を撒き散らしたのよ! 私の姿は幻燈機(ホログラム)か何かに見えていたっていうの!?」

まきまきは涙と笑いを交互に浮かべながら、凄まじいテンションでまくしたてる。
彼女の告発によれば、ジム総長は党の凱旋パレードを独り占めするため、美形で有能な志士を片っ端から「お断り」しているらしい。代表が南蛮の絵草紙屋(アベマTV)に呼ばれても、そこに若い娘がいるとわかれば全力で出演を阻止し、代表を屯所に幽閉しているというのだ。

「おまけに党の『ホハヒー!』って叫ぶ親衛隊たちに、旦那の飛脚の仕事先から、子供の寺子屋にまで『あいつの夫は異国・北朝鮮の工作員だ!』って怪文書を送られたのよ! まきまき一家、見事な明治の村八分よ! まきまき!」

あまりの悲惨さにわたしが言葉を失っていると、代表が突如、わたしに向かってペットボトルを力いっぱい投げつけてきた。

「痛っ!」
「ワシは知らん! 恋すれば何でもない距離やけどな!」
意味がわからない。どうやら彼なりの照れ隠しらしいが、卑怯者の極みである。

すかさず、部屋の隅からカレーの本質🍛が飛んできた。
「ボクは命懸けで代表を擁護する! 代表は囚われの天才ベストセラー戯作者なんだ! 悪いのは全部、周りの環境だ!」

するとジム総長が鼻で笑った。
「まきまき、結果としてあなたの行動で利しているのは、敵対するリベラル藩よ」

「拙者に任せておけ!」
福井訛りの男、パイプユニッシュが唐突に立ち上がった。
「メリケンのトランプ大統領ともパイプがあるこの拙者がおる限り、党勢拡大は間違いない! 政策で勝負じゃ!」
しかし、彼の誇らしげに握りしめている竹のパイプは、どう見ても泥で完全に詰まっていた。

「ウキー! まきまきは異人の手先ウキ! デコバカ!」
ま猿🐒がデマだけを撒き散らして、木の上に去っていく。

「うるさい! 静かにしろ!」
ピライがふすまを開けて怒鳴り込んできたかと思うと、そのまま一歩も中に入らずにドスドスと去っていった。

「まきまき! もうこんな党、知ーらない! 逆から読んでもまさきまき!」
まきまきは嵐のように叫ぶと、再び夜の街へと駆け去っていった。

静寂が戻った屯所。
「ひどい……いくらなんでも、まきまきさんが可哀想……」
わたしは震える手で、代表が投げ捨てたペットボトルを見つめた。
政治とは、愛国心とは、一体何なのだろうか。

「ワシの書く物語はSFやで!」
代表が再び、新しいペットボトルをわたしに向けて投げつけてくる。

しかし、その瞬間、わたしの中の何かが弾けた。

パシッ!

わたしは飛んできたペットボトルを、空中で華麗に見切ってキャッチした。
「……チ、チ~サ?」
代表が目を丸くする。

「わたし、もう少し強く生きます」

こんな魑魅魍魎たちの巣窟で生き残るには、ただ怯えているわけにはいかない。わたしはペットボトルの蓋を開け、中の水を一気に飲み干した。

遠くで、文明開化の音がする。
わたしが飲み干したのは、狂気という名の新しい時代の水だったのかもしれない。

瓦版ブログ連載小説:にっぽんぽん・あさっての党顛末記

 

第一幕:混沌の屯所

時は幕末から明治初期へと移り変わる喧騒の東京。

わたし、チ~サは、ひょんなことから「にっぽんぽん・あさっての党」という、とんでもなく胡散臭い政治結社の屯所に身を置いていた。わたしは生まれつき臆病でおとなしい性格ゆえ、日々飛び交う怒号に部屋の隅で震えることしかできない。

「恋すれば何でもない距離やけど!」

ドゴォン! 突然、ワシと名乗る関西弁の【代表】が、よくわからないロマンチックなポエムを叫びながら、わたしに向かって空のペットボトルを全力で投げつけてきた

「ひぃっ!」

「ええゆうてるんちゃうで!ワシは金が大好きなんや!」

理不尽すぎる。なぜペットボトルを投げるのか。

「今日はその話ですか?」

すかさず口を挟んできたのは、【ジム総長】だ。

「見た!アタシそれ見た!代表がペットボトルを投げるの、黒船が来る前から見てたわ!」

絶対に嘘だ。彼女は常に天然ボケを装いながら平然と虚言を吐く。

そこへ、やたらと偉そうな男、【パイプユニッシュ】が福井弁でふんぞり返りながら入ってきた。

「拙者、異国のトランプ政権と極太のパイプがあるゆえ、党勢拡大は間違いない!政策で勝負じゃ!」

しかし、彼の咥えている煙管(パイプ)はヤニで完全に詰まっており、煙一つ出ていない。

「うるさい!静かにしろ!」

ふすまをバンッと開けて【ピライ】が怒鳴り込んできたかと思うと、一瞬でピシャッとふすまを閉めて立ち去った。何をしに来たんだ。

「ウキー!デコバカ!」 今度は縁側から【ま猿】がデマだけを撒き散らして、木の上へと逃げていく

「ボクは代表のペットボトル投げを支持します!あれは地球の自転を促す神聖な儀式なのです!」

【カレーの本質】が涙ながらに代表をエクストリーム擁護し始めた。もう、この屯所は狂人しかいない。わたしは明日こそ国許へ逃げ帰ろうと決意した。

第二幕:まきまきの逆襲と暴露

その時である。

バーン!と屯所の板戸が蹴破られ、一人の女が鬼の形相で立っていた。

「逆から読んでもまさきまき!まきまきだよ!」

かつてこの党の職員であり、さらには公認候補者として出馬したものの落選し、あろうことか「夫の飛脚の誤配(Xポスト)」という理不尽な理由でクビにされた女、【まきまき】である 。その情緒は完全に崩壊していた。

「よくもわたしの子供が通う寺子屋に、連日連夜、嫌がらせの矢文を送ってくれたわね!おかげで引っ越し寸前よ!でもね、首謀者たちからは数百万両の示談金をきっちりむしり取ってやったわ!

彼女の執念と示談金の額に、屯所の空気が凍りつく。しかし、まきまきの怒りは収まらない。彼女は代表とジム総長を鋭く睨みつけた。

「あんたたち!クビにした藩士の分の『幕府からの御手当(助成金)』を、受理を遅らせてちゃっかり懐に入れてるんじゃないわよ!身を切る改革とか言って、お金に汚すぎでしょ!

痛いところを突かれた代表は、顔を真っ赤にして叫んだ。

「ええゆうてるんちゃうで!そんなんSFやで!」

シュルルル!と代表が放った三本目のペットボトルを、まきまきは持っていた扇子で見事に打ち返した。

ジム総長は涼しい顔で扇子を扇ぎながら呟いた。

「こうなること何となく予測してたわ。特には驚かなかったわね。結果としてまきまきの行動で利しているのは、敵対する薩長よ!」

見事なまでの責任転嫁と天然の嘘である。

第三幕:チ~サの覚醒と波乱の幕引き

「ボ、ボクの命に代えても代表の懐の公金はお守りする!」

カレーの本質がまきまきに飛びかかろうとするが、まきまきは「逆から読んでもまさきまき!」と叫びながら、彼を一本背負いで庭先の池へと投げ飛ばした。

「うるさい!静かにしろ!」

またピライが怒鳴って去っていく。

「ウキー!デコバカ!」

ま猿が柿の種を投げてくる。

わたしは、部屋の隅でガタガタと震えていた。 怖い。政治の世界は怖い。夫の飛脚ミスでクビにされ、寺子屋に嫌がらせを受け、示談金で大立ち回りを演じるまきまきの狂気 。そして息を吐くように嘘をつき、金に執着する代表たち

しかし、まきまきの背中を見ているうちに、わたしの胸の奥で何かが弾けた。

(わたし……いつまでもこんなおかしな連中に怯えてちゃダメだ!)

わたしは立ち上がり、思い切り息を吸い込んで叫んだ。

「みんな、いい加減にするであります!パイプは詰まってるし、ペットボトルはゴミ箱に捨てるべきです!わたしは今日限りで、にっぽんぽん・あさっての党を辞めます!」

わたしの思いがけない大声に、代表もジム総長も目を丸くした。

「……チ~サ、お前、そんな大きな声出せたんか」と代表。

「見た!アタシ、チ~サがいつかキレるの見たわ!」とジム総長。

わたしはまきまきの手を取り、屯所から走り出した。

「行くよ、まきまきさん!もっとまともな政治結社を探すの!」

「逆から読んでもまさきまきー!」

背後から「恋すれば何でもない距離やけどー!」という代表の叫びと、大量のペットボトルが飛んでくる音が聞こえたが、わたしの足取りはかつてないほど軽かった。臆病だったわたしは、狂気の渦の中で確かな成長を遂げ、明治の新しい風の中へと駆け出していったのである。

『幕末カルト狂騒曲!〜飛ぶペットボトルと犬笛の屯所を抜け出して、わたしとまきまきは「あさって」の空へ〜』

 時は明治初期。 文明開化の足音が聞こえ始めた東京の片隅で、わたし、チ~サは今日も「にっぽんぽん・あさっての党」の屯所の隅っこで、ガタガタと震えていた。 臆病でおとなしいわたしには、この党の空気はあまりにも過激すぎるのだ。 ドンッ! 突然、屯所の障子が派手に吹き飛び、一人の女が転...