2025-01-30

むかしむかし、謝罪の国にて

 

むかしむかし、謝罪の国にて

むかしむかし、とある国に日本保守党という一団がありました。彼らは、常識を語りながら常識をぶち壊すことに余念がなく、言葉の使い方も独特でした。

ある日のこと、ちさは街宣の準備をしていました。代表事務総長パイプユニッシュ、その他の面々も集まっており、にぎやかというより、もはやカオスでした。

今日はその話ですか?」と、事務総長が突然マイクを握り、意味深な笑みを浮かべました。

「えっ…? どの話…?」と、ちさは怯えながら問いかけました。

謝罪の話!」

「謝罪?」

「そう、謝罪ってのはね、なんかあのそう、それこそまあルールに触れるとか、道義的に問題があるとかね、そういうことの時にするもんなんですけど!」

ちさは一瞬、納得しかけました。しかし、事務総長の言葉はさらに続きます。

「でもね、日本人は何かあるとすぐ『すいません』って言っちゃうじゃない? ちょっとこれは考えた方がいいと思うのよね! だって、なんでもかんでも謝ってたら、国際的には通用しないのよ!」

ちさは「そうですね」と頷きかけましたが、ふと疑問が浮かびました。

この人、自分がルールに触れたり道義的に問題を起こした時、謝ったことあったっけ…?

すると、パイプユニッシュが偉そうに胸を張って言いました。

政策で勝負じゃ! 謝罪とか、そういうくだらんことはどうでもいい!党勢拡大は間違いない!

ちさはますます混乱しました。謝るか謝らないかの話をしていたはずなのに、いつの間にか党勢拡大の話になっていたのです。

そのとき、代表が高笑いしながら言いました。

ええゆうてるんちゃうで! なんでもかんでも謝ってたら、ワシらのビジネスが成り立たんのや! せやろ、SFやで!

「…SF?」ちさは首をかしげました。「それ、どこから出てきたんですか?」

「考えたら負けやで!」代表は自信満々に胸を叩きました。

すると、遠くの方からコトエの怒鳴り声が聞こえてきました。

存在そのものが名誉毀損じゃ! 言葉は慎重に選べ!」

「いや、お前が言うんかい!」と、ちさは思わず突っ込みました。

そこへま猿🐒が現れ、「ギャハハ!」と不快な甲高い声で笑いながらデマを吐き散らしました。

みんな聞けぇぇぇ!保守党は世界を支配するんだべさ!

「うるさい!静かにしろ!」と、ピライが突然キレました。

「謝罪しろ!!!」と、コトエが叫びました。

訴訟じゃ!

「えっ、誰に?」ちさは再び混乱しました。

そのとき、カレーの本質🍛がニコニコしながら言いました。

ボクは思うんだけど、代表が謝るわけないし、謝る必要もないよね! だって、代表が間違うわけないもん!」

「ええゆうてるんちゃうで!」代表は満足げに頷きました。

ちさは目の前の光景にめまいを覚えました。結局、ここでは誰も謝罪をしないのです。いや、そもそも謝るという概念が消滅している…!

彼女は遠くを見つめながら、ぽつりと言いました。

「…わたし、ここでやっていけるんやろか。」

その呟きは、誰にも届かず、新橋SL広場の空へと消えていきました。

おしまい。


0 件のコメント:

コメントを投稿

ハマス

  前史と土壌の形成 パレスチナでイスラム主義が社会に根を張るプロセスは、1967年以降の占領下で行政・福祉の空白を民間宗教ネットワークが穴埋めしたことに端を発する。ガザではモスク、学校、診療、奨学、孤児支援といった“ダアワ(勧告・福祉)”活動が、宗教的信頼と組織的接着剤を育て...