むかしむかし、とある村に「ちさ」という名の気の弱い娘がおった。
ちさは元アナウンサーで名古屋弁をしゃべるんやけど、何せ臆病でな、「わ、わたしなんかに政治ができるんやろか…?」と毎日ふるえとった。
そんなしょんぼりしたちさを見て、「ええゆうてるんちゃうで!」と叫ぶ男がおった。
この男こそ、村のリーダー・代表。 関西弁で大声を張り上げ、お金が大好きな男や。 「恋すれば何でもない距離やけど!」と突然ポエムを詠みだし、村人たちは「また始まった…」と目をそらすのが日常やった。
代表の隣には、天然ボケの事務総長。 「知ってる、アタシそれ知ってる!」 「それ見た!」 と、とにかく何でも知ってると言い張るが、実際には何も見ていない。
さらに、村の長老・パイプユニッシュ。 「政策で勝負じゃ!」と豪語するが、肝心の政策は詰まっとる。 「党勢拡大は間違いない!」と言うたび、誰かが「いや、縮小しとるやん!」とツッコむ。
そんな村に、ある日ぴろしゃわという名古屋の男がやってきた。 「僕は正義の政治家です」と爽やかに言うが、なぜか北の方角を見るとそわそわしておる。
ある晩、村の会議が開かれた。 ちさが震えながら「わたし、選挙に出ます…」と言うと、代表が「SFやで!」と意味不明な叫びを上げた。
事務総長は「今日はその話ですか?」とまるで初耳のような顔をする。 「ちょ、ちょっと! あんたらが決めたんやないの?」 ちさは驚いた。
「訴訟じゃ!」 突然現れたのは、コトエ。 彼女は何かにつけて「存在そのものが名誉毀損じゃ!」と叫び、村人たちはそっと距離を取る。
そこへま猿🐒が甲高い声で笑いながら「ちさは北のスパイらしいぞ!」とデマを流し、風のように去っていった。
「うるさい! 静かにしろ!」 癇癪持ちのピライが叫び、怒鳴った後になぜかすぐ消えた。
ちさは、もうわけがわからん。 「みなさんこんにちは飯山あかりで~す。あかりちゃんねるでーす! お元気ですかー?」 突然現れたのは、飯山あかり。 変顔を決めながら、「どう考えても、おかしいことばっかりですね」と冷静に言った。
「そ、そうなんや! なんかおかしいんや!」 ちさは、ようやく目が覚めた。
しかし、代表は「ええゆうてるんちゃうで!」と叫びながら、選挙カーの上でなぜか『お富さん』を熱唱。 村人たちは唖然。
その後、事務総長はなぜか小躍りしながら「それ見た!」と言い出したが、誰も相手にせず。
結果、選挙は大惨敗。
村人たちは「代表と事務総長の自滅やな…」と噂した。
ちさは、そっと村を出た。 「わたし、まだまだ勉強せなかんね…」
こうして、ちさの冒険は続くのであった。
おしまい。
――まんが日本昔ばなし 風――
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