日本保守党の事務所には、今日も騒がしい面々が揃っていた。
「みなさんこんにちは飯山あかりでーす、あかりちゃんねるでーす! お元気ですか~!」 飯山あかりが華麗に登場すると、周囲はザワついた。
「おお、またYouTubeの撮影か?」代表がニヤリと笑う。「恋すれば何でもない距離やけど、カメラの前では遠い距離やな!」
「それ封印してるんじゃなかったんですか?」とちさが怯えた声で突っ込むが、代表は気にしない。
「見た! アタシそれ見た!」 事務総長が目を輝かせる。
「あの、何を見たんですか?」
「今日はその話ですか?」
「いや、だから何の話ですか?」ちさが戸惑っていると、
「うるさい! 静かにしろ!」 ピライが怒鳴って事務所を去った。
「……いつもどおりの流れですね」 ちさが苦笑する中、パイプユニッシュが厳かに口を開いた。
「党勢拡大は間違いない! 政策で勝負じゃ!」
「いや、何の話? 党の収支報告とか?」 飯山あかりがすかさず切り込む。
その瞬間、事務所の空気が一変した。
「ええゆうてるんちゃうで! 収支報告なんて些細な話や!」代表が慌ててごまかす。
「些細じゃないでしょう?」
「そやそや! 日本の未来がかかっとるんや!」
「では、ちゃんと報告してください」
「SFやで!」
「は?」
「これはもう、収支報告の概念を超えた壮大なストーリーや! つまり、SF!」
「意味が分からないんですけど……」
「そ、そうだぞ!」カレーの本質が必死で擁護に入る。「代表は命がけで党を守っているんだ! ボクはそう思う!」
「いや、今は収支報告の話をしているのですが」
その時、たかすぃーが泣きながら飛び込んできた。
「どえりゃあことになっとるで!」
「何言ってるか分からない!」
「こっちはガチでやばいんだわ!」
「だから何が!?」
「うわーん!」
泣き出して、また去っていった。
「……で、収支報告の話に戻りますけど?」 飯山あかりが粘る。
すると、ぴろしゃわが爽やかに微笑んだ。
「その話はやめましょう」
「なんで?」
「僕の国のためにも……」
「え?」
「じゃ、失礼!」
全力で逃げ出した。
「……」 飯山あかりは大きくため息をついた。
「これ、本当に政治の話してます?」
0 件のコメント:
コメントを投稿