2025-02-15

カオス党:詰まったパイプと広がる内ゲバ(25.2.7)

  日本保守党の事務所には、今日も騒がしい面々が揃っていた。

 「みなさんこんにちは飯山あかりでーす、あかりちゃんねるでーす! お元気ですか~!」  飯山あかりが華麗に登場すると、周囲はザワついた。

 「おお、またYouTubeの撮影か?」代表がニヤリと笑う。「恋すれば何でもない距離やけど、カメラの前では遠い距離やな!」

 「それ封印してるんじゃなかったんですか?」とちさが怯えた声で突っ込むが、代表は気にしない。

 「見た! アタシそれ見た!」  事務総長が目を輝かせる。

 「あの、何を見たんですか?」

 「今日はその話ですか?」

 「いや、だから何の話ですか?」ちさが戸惑っていると、

 「うるさい! 静かにしろ!」  ピライが怒鳴って事務所を去った。

 「……いつもどおりの流れですね」  ちさが苦笑する中、パイプユニッシュが厳かに口を開いた。

 「党勢拡大は間違いない! 政策で勝負じゃ!」

 「いや、何の話? 党の収支報告とか?」  飯山あかりがすかさず切り込む。

 その瞬間、事務所の空気が一変した。

 「ええゆうてるんちゃうで! 収支報告なんて些細な話や!」代表が慌ててごまかす。

 「些細じゃないでしょう?」

 「そやそや! 日本の未来がかかっとるんや!」

 「では、ちゃんと報告してください」

 「SFやで!」

 「は?」

 「これはもう、収支報告の概念を超えた壮大なストーリーや! つまり、SF!」

 「意味が分からないんですけど……」

 「そ、そうだぞ!」カレーの本質が必死で擁護に入る。「代表は命がけで党を守っているんだ! ボクはそう思う!」

 「いや、今は収支報告の話をしているのですが」

 その時、たかすぃーが泣きながら飛び込んできた。

 「どえりゃあことになっとるで!」

 「何言ってるか分からない!」

 「こっちはガチでやばいんだわ!」

 「だから何が!?」

 「うわーん!」

 泣き出して、また去っていった。

 「……で、収支報告の話に戻りますけど?」  飯山あかりが粘る。

 すると、ぴろしゃわが爽やかに微笑んだ。

 「その話はやめましょう」

 「なんで?」

 「僕の国のためにも……」

 「え?」

 「じゃ、失礼!」

 全力で逃げ出した。

 「……」  飯山あかりは大きくため息をついた。

 「これ、本当に政治の話してます?」

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